1984年 全国初となるレーダ雨量、テレメータ処理システムを開発

洪水予測システムの実績により、建設省からテレメータ、ダム処理に関するシステム開発の徐々に依頼を受けるようになる。そして、次年度は当時1億円かかっていた大型コンピュータによるレーダ雨量システムを、PCで実現できないかとの相談を受け、開発に着手した。アセンブリ言語により、2年がかりで通信制御、リアルタイムのデータ処理に成功した。当時のPCでは受信できる通信ではなかったが、ハードウェア回路、ドライバを独自開発することにより、かつ、VRAMを直接高速メモリ操作することで、1億円の大型コンピュータの半分の処理時間、かつ200万円のハード費用で実現した。さらに、テレメータFS変調信号を復調するディスクリート回路をPC増設基板として実装、高速ドライバを開発することで、PC1台によるレーダ雨量とテレメータの同時処理を全国初で実現した。費用対効果が50倍であったため、業界に激震が走った。関東、中部からも強い引き合いがあり、光陽無線のものつくり技術力が全国的に評価される切っ掛けとなった。