光陽無線の戦略について
経営企画室 室長 宗 聡
九州で創業して50年になりますが、九州は昔から防災の課題が多い土地柄でもあります。防災のアナログ無線技術(職人技)でスタートした私たちは、いわゆる大手メーカではありませんでしたが、地元で大手企業が断った仕事の相談を持ち掛けられたことをきっかけとして、40年近く前に研究開発をスタートしました。最初は小さな儲からない仕事でしたが、ご相談を頂くことが嬉しく、コツコツお手伝いしていると、40年塵も積もればで今に至っております。1980年前後は、マイクロコンピュータ、パソコンの登場で可能性が広がり、バブル崩壊でどんな会社が何をやっても良い世の中が到来し、その後、ダウンサイジングとオープンシステムの時代へ変わりました。さらにインターネットの時代を経て、2020年の現在は無線、ソフトウェアの技術を中核にIoT、データサイエンスの研究開発を進めております。
コンサルティング
1.IoTによる防災支援昨今は、台風やゲリラ豪雨、都市冠水など突如とした災害が増えて参りました。「安全をどのようにしたら保てるか」、その課題をすべての国民に投げかけられています。私共は安全で安心な住みよい社会を作るために、技術の可能性を追求しております。無線、IoTでお困りのことがございましたら、何なりとご連絡いただければ幸いです。
創業以来、国交省地方整備局様始め、自治体様などの設計業務(河川・道路・砂防)のお手伝いをさせて頂いております。私たちは現場設備から上位システムまでの構築、施工、メンテナンスなどが融合するノウハウでコンサルティングできることが強みです。
製品について
自然災害から命を守るために
どこでも検知シリーズ
DOKODEMO_DETECTION SERIES
地域を面的に監視することで、危険エリアを視覚化
01
どこでも水検知
水を検知すると、水位アイコンの色が変化します。道路に設置されている場合、道路の浸水・冠水の規模を面的に可視化し、危険エリアを視覚的に捉えることができます。また、危険エリア内の道路は、マップ上でお知らせいたします。
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02
どこでも土砂検知
山間や崖など、複数箇所にセンサを設置することで、より詳細な土砂災害の状況、規模を面的に可視化することができます。
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03
どこでもカメラアイ
他のどこでもシリーズと同じ場所に設置することで、災害発生時により詳細な状況を監視することができます。また災害状況や復旧工事の状況を記録することができ、避難時の情報として活用することも可能です。
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04
どこでも簡測
降雨量によりアイコンの色が変化し、資格的に危険度を捉えることも可能です。
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01
どこでも水検知
DOKODEMO_Water Level Measure
そのような中、簡単に小河川、ため池などの水位、道路や建物への冠水、浸水情報をご提供できないだろうかという考えから開発に至ったのが、『どこでも水検知』になります。
PICK UP
01. 手軽にどこでも設置が可能。
02. 河川水位や道路冠水、建物の浸水を
リアルタイムに検知
03. 小型、省電力
■ 特許 第 6858438 号、第 7020652 号
Type1
ワンコイン浸水センサ
方式 | Bluetooth5 |
伝送距離 | 2m~50m (*1) |
サイズ | 37(W)×51(D)×10(H)mm |
電池 | CR2032 |
長寿命浸水センサ
方式 | Bluetooth5 |
伝送距離 | 2m~50m (*1) |
サイズ | 76(W)×41(D)×11.5(H)mm |
電池 | CR2450 |
ゲートウェイ
(Bluetooth⇔無線LAN)
インタ フェース |
Bluetooth5 |
サイズ | 34.6(W)×74.6(D)×11.9(H)mm (フリスクサイズ) |
電源 | USB(*2) |
ゲートウェイ
(無線LAN⇔LTE)
インタ フェース |
無線LAN |
サイズ | 75(W)×70(D)×21(H)mm |
電源 | USB(*2) |
設置例
屋外の場合は、別途ケースの中にセンサを入れています。
東京電力グループの浸水検知システム「ウォタピ」へも技術協力しています。
https://www.ttplan.co.jp/service/waterpe.html
Type2
電極式浸水センサ(*3)
(ミラー下部)
方式 | 電極式 |
位置情報 | 設置位置を自動送信 |
電池寿命 | 10年(計算値) |
通信回線 | LTE-M |
浸水検知段数 | 4段階(例:2cm, 10cm, 20cm, 50cm) |
設置方法 | タイラップ等で簡単設置 |
(*1)通信環境に依存します (*2) ACアダプタ(別途)から供給可 (*3)2024.1量産開始予定
仕様は変わることがあります。
『浸水』を広範囲・高密度に把握し可視化
構成
サービスイメージ
どこでも設置可能
センサはどこでも設置が可能なコンパクトサイズです。
河川、道路、住居、事業所、野越、家の床下などに設置できます。
浸水情報をリアルタイムに提供
河川の水位の情報や、道路の冠水、建物の床下浸水などを検知し、
サービス利用者へWEB画面やアラートメールでお知らせします。
又、用途に応じ、積層ランプを点灯・点滅させるなどの応用が可能です。
手軽に水検知エリアを拡大
センサとゲートウェイの通信距離の範囲内であれば、1つのゲートウェイで、
最大100個の浸水センサを取り込むことが可能です。
02
どこでも土砂検知
DOKODEMO_Land Measure
今日、土砂災害による被害を減らすためにも、様々なセンサや砂防えん堤の設置、警戒避難体制の整備などの対策が実施されていますが、これらと併せて自助、共助を成し得ていくための仕組みをご提供できないかと考えました。そのような中、土砂崩れや落石、地滑りを検知し、周囲の方々に危険をすぐに知らせるサービスとして『どこでも土砂検知』を開発いたしました。
土砂崩れの予兆として揺れや傾きを検知すると電波を送信します。電波形式はスペクトラム拡散通信で、長距離通信が可能となっております。例えば、杭等に送信機を括り付けて山間部に一定の間隔で挿していくだけで山の全体を監視することも可能となります。
PICK UP
01. 傾斜センサ搭載により微細な振動も検知。
02. 見通し約70km、山間部約5kmの通信
実績がある長距離通信が可能な送信機で、
幅広いエリアをカバー
03. 省電力、長寿命設計
※現在、実証実験段階の製品となっております。 データの分析等進み次第リリース予定となっておりますので、ご了承のほどお願いいたします。
『山』や『谷』に簡単に設置し、土砂崩れを検知できる、どこでも土砂検知
構成
サービスイメージ
小型・軽量のコンパクト設計
傾斜センサを搭載した送信機は小型・軽量のため、杭などに簡単に取り付け可能です。
微細な振動を検知することができます。
土砂検知情報をリアルタイムに提供
PCやスマートフォン、携帯電話へリアルタイムに土砂検知情報を提供します。
地図上で面的・視覚的に把握できる画面となっています。
省電力・長寿命設計
送信機は単三電池2本で約5年持続する省電力設計です。(1日1回の定期発報時)
そのため、頻繁な電池交換は不要です。
杭や単管などに括り付け、挿すだけでご使用いただけます。
03
どこでもカメラアイ
DOKODEMO_CameraEye
災害対策等で急遽カメラを設置したい時や、工事現場の安全管理等に仮設でカメラを設置したい時に活用できます。災害現場などに設置することで、危険が伴う現場に留まらなくても現状の把握が可能です。
現在、二次災害や復旧工事などの監視目的で、様々な現場でご活用いただいております。
PICK UP
01. 手軽に持ち運びや設置が可能な
コンパクトカメラシステム
02. 電源が無い場所でも太陽電池や
バッテリにより
常時モニタリングが可能
03. 複数のユーザーへの映像の提供や、
カメラ映像の蓄積が可能
北海道台風18号 被災現場
(平成29年 8月)
どこでもカメラアイ ライブ映像
※無日照時の運用時間によりバッテリー、収容ケースの大きさが変わります。
『災害現場』や『工事現場』にすぐ持ち運び、運用できるコンパクトなカメラセット
構成
サービスイメージ
接続ミスを防止する親切設計
カメラとユニットを接続するコネクタの形状が全て異なりますので、
現地での設営の際に接続ミスを防止する設計となっています。
電源やインフラが無い場所へ設置可能
通信回線には携帯電話回線を使用します。
又、電源が無い場所でも太陽電池やバッテリにより常時観測が可能です。
カメラ映像をリアルタイムに提供
PCやスマートフォン、携帯電話へリアルタイムにカメラ映像を提供します。
地図上のカメラアイコンをクリックすることで、カメラ映像が表示されます。
様々な機種のカメラが使用可能
カメラ本体には様々なラインナップを揃えています。
固定の定点カメラはもとより、利用用途や現場環境に合わせ、
PTZ(パンチルトズーム)カメラ、夜間撮影(赤外線)カメラ等から選択が可能です。
どこでもカメラアイ一式
どこでもカメラアイ ライブ映像
04
どこでも簡測
DOKODEMO_Easy Measure
WEB画面にて、観測データの状況をリアルタイムに確認できます(過去3日分の観測データを確認可能)。
PICK UP
01. リアルタイムに各種データを定点観測
02. 可搬型・組立式で工事は不要
03. 電源が無い場所でも太陽電池や
バッテリにより常時観測が可能
工事現場
ビル屋上
※オーダメイドで各種センサ搭載可能
『簡単』に組み立て『定点観測』。どこでも設置可能な定点観測キット
構成
サービスイメージ
可搬型・組立式で工事不要
ドライバーとレンチだけで誰でも組立が可能な簡単設計。
自重のみで耐風圧特性は風速60m/sを想定しており、基礎工事などは不要。
工事コストがかかりません。
電源やインフラが無い場所へ設置可能
通信回線には携帯電話回線を使用します。
また、電源が無い場所でも太陽電池やバッテリにより常時観測が可能です。
観測データをリアルタイムに提供
PCやスマートフォン、携帯電話へリアルタイムに各種観測データを提供します。
地図上で面的・視覚的に把握できる画面となっています。
様々な観測データ
標準の雨量計以外に、用途に応じて水位計、積雪計、風向風速計、
気温・湿度計、日照・日射計など様々なデータの観測に応用することができます。
どこでも簡測 組立完成
どこでも簡測 WEBページ